今日は平安時代の全体構造です。

 でもその前にやっぱり大きな視点からもう一度平安時代の位置を確認しますよ。

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 歴史を見る視点についてももう一度復習します。

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 このブログもこの視点で書いています。ざっくりとやって少しずつしっかりとやるという感じで勉強を進めるとよいでしょう。


 では、また問題を考えてから解説を読んでみてください。


<問題> 次にかかげる人物について、「古い→新しい」の順に並び替えなさい。

ア 桓武天皇 イ 平清盛 ウ 藤原道長 エ 白河上皇 



 平安時代は、桓武天皇が現在の京都府京都市の辺りに都を移し、平安京と名付けます。それが794年。語呂合わせで、「鳴くよ(794)、うぐいす平安京」と覚えてください。ここから1192年までのだいたい400年間が平安時代です。とても長いですね。こういう場合は、さらに細かく時代を分けるのがよいです。

 平安時代は、前期、中期、後期で分けると理解が早いです。

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 前期は794年(延暦13年)から894年(寛平6年)の100年、中期は894年(寛平6年)から1068年(治暦4年)までの150年間、後期は1068年(治暦4年)から1192年(建久3年)までの130年間という感じです。それぞれの時期についての特徴を大ざっぱにつかんでいきます。

 前期は、海を渡るという危険をおかしてまでも遣唐使を送り、唐から様々なものを持ち帰ってきた時代です。また、これと同時に、墾田永年私財法などの影響により土地の私有化が進んでいた中でもう一度「公地公民」を復活させてみようと様々な政治改革がされた時期だと押さえておきましょう。

 しかし、唐の国力が弱くなってくると、大量の死者を出してまでも唐に派遣していた遣唐使を見直すべきだと唱えた人がいました。この人が菅原道真(すがわらのみちざね)です。菅原道真の意見が通って、遣唐使は廃止されます。これが894年。古典的な語呂合わせですが、「白紙(894)に戻す遣唐使」と覚えます。話はそれますが、重要な事件の年号は覚えてください。最近の試験問題は年号そのものを聞いてくることは少なくなりましたが、どの時期なのかということを把握するには数字を覚えていた方が思い出すスピードが理屈だけで知識を押さえるよりも格段に速いからです。試験には制限時間がありますから、こういうものは速い方がいいに決まっています。ですから、できるだけ年号は暗記してください。


 中期に入ると、唐から文化が入ってこなくなるので、日本国内で独自の文化が栄えるようになります。これを「国風文化」と呼びます。政治面では、菅原道真のライバルだった藤原氏が勢力を広げます。具体的には、自分の娘を天皇に嫁がせて天皇の親戚になります。そして、その娘が跡継ぎを産むと、幼い天皇を助けるために「摂政」という位に就いて、政治の実権を握ろうとしました。これを「摂関政治」と言います。最も勢力が大きくなったのは、藤原道長という人がいた頃。小学校の教科書ですら出てくる人です。

 ですが、この政治のやり方には弱点があります。藤原氏の立場に立って考えましょう。もし、娘がいなかったら...とかその娘が跡継ぎを産むことができなかったら...。「ボクはお父ちゃんやから陛下の面倒見させていただきます」とは言えなくなりますよね。それが現実に起こります。後三条天皇という人が登場します。藤原家とは関係のない方が天皇に即位されます。ここで摂関政治は崩壊します。


 後期は摂関政治の体制が崩壊した後の話。具体的には天皇を辞められて上皇という位に就いて、政治の実権を握る方法が確立します。1086年に白河天皇(しらかわてんのう)が上皇に即位されました。これが「院政」と呼ばれる政治体制が完成したと解釈されます。天皇のお父さんまたはおじいさんが上皇として天皇を支える政治体制のことを「院政」と言います。これがしばらく確立していきます。

 一方、この時代から武士が台頭してきます。武士とはもともとは貴族を守る存在。この武士の発言力が次第に大きくなってきます。貿易により勢力を大きく拡大していたのが平氏です。平氏の先祖は桓武天皇で、名門です。一方ライバルとして源氏が登場します。その源氏と平氏が最後には衝突し、平氏が勝利します。そして、1167年に武士としては初めて太政大臣に就任し、上皇や天皇の勢いを上回る勢力を手にしました。


 今日はこの辺にしましょう。まとめると、前期は「公地公民への再チャレンジと唐との貿易」、中期は「摂関政治と国風文化」、後期は「院政と武士の台頭」といったキーワードで押さえましょう。くわしくは本論編でじっくりやります。

 何も見ずに人に説明できるぐらいまで繰り返し復習をするようにしましょう。


 最後に、冒頭の問題の解答です。ここまで解説を読んでもらえれば分かっていただけると思います。

ア→ウ→エ→イ