今日は復習の問題が1問、資料を見てまとめる問題が2問です。復習で何をすべきかは、解答・解説でお知らせします。


<問い>
  1. 「衆議院の優越」の項目の中にあった「予算案の審議」及び「条約締結の承認」についての手続きの流れを簡単に説明しなさい。
  2. 内閣総理大臣の権限について、下の参考条文を使ってまとめなさい。
  3. 内閣の権限について、下の参考条文など(参考条文以外にもあります)を使ってまとめなさい。

<参考条文>
第六十八条
  1. 内閣総理大臣は、国務大臣を任命する。但し、その過半数は、国会議員の中から選ばれなければならない。 
  2. 内閣総理大臣は、任意に国務大臣を罷免することができる。
第七十二条
 内閣総理大臣は、内閣を代表して議案を国会に提出し、一般国務及び外交関係について国会に報告し、並びに行政各部を指揮監督する。 

第七十三条  内閣は、他の一般行政事務の外、左の事務を行ふ。
  1. 号 法律を誠実に執行し、国務を総理すること。
  2. 号 外交関係を処理すること。
  3. 号 条約を締結すること。但し、事前に、時宜によつては事後に、国会の承認を経ることを必要とする。
  4. 号 法律の定める基準に従ひ、官吏に関する事務を掌理すること。
  5. 号 予算を作成して国会に提出すること。
  6. 号 この憲法及び法律の規定を実施するために、政令を制定すること。但し、政令には、特にその法律の委任がある場合を除いては、罰則を設けることができない。
  7. 号 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を決定すること。
第七十四条
 法律及び政令には、すべて主任の国務大臣が署名し、内閣総理大臣が連署することを必要とする。 

第七十五条
 国務大臣は、その在任中、内閣総理大臣の同意がなければ、訴追されない。但し、これがため、訴追の権利は、害されない。  





 
 

<解答>
1. 「衆議院の優越」の項目の中にあった「予算案の審議」及び「条約締結の承認」についての手続きの流れを簡単に説明しなさい。

 これは復習問題です。以前使った図を載せておくので、これを解答に代えさせていただきます。

予算の作成

条約の締結

2. 内閣総理大臣の権限について、下の参考条文を使ってまとめなさい。
  • 国務大臣の任命権(憲法68条1項)
  • 国務大臣の罷免権(憲法68条2項)
  • 内閣を代表して議案を国会に提出する権能(憲法72条)
  • 一般国務及び外交関係について国会に報告する権能(憲法72条)
  • 行政各部を指揮監督する権能(憲法72条)
  • 法律・政令の署名及び連署(憲法74条)
  • 国務大臣訴追の同意権(憲法75条)

3. 内閣の権限について、下の参考条文などを使ってまとめなさい。
  • 法律を誠実に執行し、国務を総理すること。(憲法73条1号)
  • 外交関係を処理すること。(憲法73条2号)
  • 条約を締結すること。但し、事前に、時宜によつては事後に、国会の承認を経ることを必要とする。(憲法73条3号)
  • 法律の定める基準に従ひ、官吏に関する事務を掌理すること。(憲法73条4号)
  • 予算を作成して国会に提出すること。(憲法73条5号)
  • この憲法及び法律の規定を実施するために、政令を制定すること。但し、政令には、特にその法律の委任がある場合を除いては、罰則を設けることができない。(憲法73条6号)
  • 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を決定すること。(憲法73条7号)
 実はこれだけではありません。ここまで分かったらかなりすごいです!憲法の中にある条文の全てではありませんが、主だったものをここに挙げてみます。
  • 天皇の国事行為についての助言と承認(憲法3条、7条)
  • 最高裁判所裁判官長官の指名(憲法6条2項)
  • 最高裁判所裁判官の任命(憲法79条1項)
  • 下級裁判所の裁判官の任命(憲法80条1項)
  • 衆議院の解散の決定(憲法7条3号)
  • 国会の臨時会の召集の決定(憲法53条)
  • 参議院への緊急集会の請求(憲法72条)
<解説>
 問1は絶対に答えられるようにしておきましょう。

 問2の内閣総理大臣の権能については、赤字のものは覚えておくとよいでしょう。
  • 国務大臣の任命権(憲法68条1項)
  • 国務大臣の罷免権(憲法68条2項)
  • 内閣を代表して議案を国会に提出する権能(憲法72条)
  • 一般国務及び外交関係について国会に報告する権能(憲法72条)
  • 行政各部を指揮監督する権能(憲法72条)
  • 法律・政令の署名及び連署(憲法74条)
  • 国務大臣訴追の同意権(憲法75条)
 語句としては「政令」という言葉にやや注意です。「政令」とは、内閣が制定する命令のことを言います。「法律」は、ご存じのとおり、国会のみで作ることができますが、何でもかんでも細かい内容までも国会で審議をすると労力もかかるし時間がかかってしまいます。そこで、基本的なことは「法律」で書いて、細かい内容は内閣で作りましょう(但し法律が意図した範囲を超えた「決まりごと」は作ってはいけない)という使われ方をするのが「政令」という法形式です。


 問3の内閣の権能については73条各号の話についても赤字で記したものは覚えておきましょう。
  • 法律を誠実に執行し、国務を総理すること。(憲法73条1号)
  • 外交関係を処理すること。(憲法73条2号)
  • 条約を締結すること。但し、事前に、時宜によつては事後に、国会の承認を経ることを必要とする。(憲法73条3号)
  • 法律の定める基準に従ひ、官吏に関する事務を掌理すること。(憲法73条4号)
  • 予算を作成して国会に提出すること。(憲法73条5号)
  • この憲法及び法律の規定を実施するために、政令を制定すること。但し、政令には、特にその法律の委任がある場合を除いては、罰則を設けることができない。(憲法73条6号)
  • 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を決定すること。(憲法73条7号)
 そして、73条以外のものがどれだけ思い浮かんだかがみなさんの学習の完成度を示していますよ。
  それぞれの内容についてはリンク先をご覧ください。こんなふうに違った角度から知識に触れると、また知識を確実なものにすることができます。上の7つについては、もう一度条文の主語に着目して読んでみてください。一発で覚えることはできませんから、何度も何度も条文にアプローチしてみてください。7つの項目を覚えましょう!ということはありませんが、ここからそれぞれの条文の内容について思い出すきっかけにしてくれたらよいと思います。