<問い>
第八十一条
 最高裁判所は、一切の法律、命令、規則又は処分が( )に適合するかしないかを決定する権限を有する( )である。








 
<答え>
第八十一条
 最高裁判所は、一切の法律、命令、規則又は処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である。


<解説> 
 「国会」「内閣」及び「裁判所」の条文や制度を勉強する場合には、必ず「三権分立」の図を頭に置きながら勉強するようにしてください。

三権分立のしくみ

 どこの何の話をしているのかを全体像を見ながら勉強してください。これは「国会」「内閣」及び「裁判所」を勉強するときの地図のようなものだと思ってください。もし、三権分立が分からないという人は、以下のシリーズを必ず見てから解説を見るようにしてください。

 今日の解説は、三権分立の図の中の裁判所から内閣裁判所から国会に向けられた矢印についてのお話です。

 裁判所というのは司法権を握っている国家機関です。これは、具体的な法的な問題によって権利を侵害された人が最後に駆け込む場所が裁判所です。例えば、貸した金を返してくれないので、お金を貸した相手に対して「返してくれ」と裁判所に訴えたり(民事裁判という)、人を殺した人に刑罰を与えたり(刑事裁判という)するところです。お金を返してくれないからといって、怖いお兄さんを連れて貸した相手の家に殴り込みに行ってはいけません。殺人者に怒りがあるからといって、殺された本人に代わって家族の人が殺人者のところに行って「成敗!」してはいけません。お金を貸した人にとって、殺された人にとって、何とかしてくれるトコロが裁判所です。(くわしい手続きを復習したい人はこちらを参照


 そういった具体的な事件の中で憲法の問題が出てきたときに、裁判所は法律が憲法に違反しないかどうかを判断する権限を持っています。これを、違憲審査権(いけんしんさけん)と言います。

 別の機会できちんと見ますが、憲法で次のような条文があります。
第九十八条
  1. この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。
  2. 日本国が締結した条約及び確立された国際法規は、これを誠実に遵守することを必要とする。
 憲法98条1項で、国の最高法規(さいこうほうき)だと言っています。要するに、法律の親分です。これがどのように違憲審査権とつながるのかというと、それは次のような論理でつながっています。
憲法は基本的人権(自由権など)のことが書かれている。
  ↓
国家権力であっても、公共の福祉に反しない限り人権を侵すことはできない。
  ↓
憲法を親分にすると、基本的人権に反する法律を作ったとしても「憲法違反だ!」と言ってその法律はダメだ(違憲審査権)と言えるようになる。
 憲法81条はとても意味の深い条文です。高校入試ではその意味合いぐらいは分かっておきましょう。そして、三権分立との関連(日本国憲法の三権分立の意味内容を説明できるようにしよう!)で理解するようにしましょう。