社会の「歴史」が苦手だという人が特に苦手意識を感じてしまうのが、歴史のできごとを「並び替える」問題です。その上、最悪なのは、「並び替え」の問題は実力試験や入学試験ではほぼ絶対に1問は出題されます。ちなみに、グラシオ塾のある岐阜県の公立高校の入試問題を分析してみても、毎年1問は必ず出題されています。


 こういった問題に対応するためにはどのようにしたらよいのでしょうか?


 もし、歴史の年号を覚えることが得意だと言うのであれば教科書に登場する歴史の出来事の年号を片っ端から丸暗記するのも1つだと思いますが、決してよい勉強とは言えません。「並び替えの問題」や年号を答えさせる問題に対しては勉強の威力を発揮できますが、それ以外の問題に対してはあまり威力を発揮できません。


 今から述べるお話は、「並び替え問題」という特定の設問の対策というわけではなく、「高校入試対策」の「歴史」の勉強をするにあたって大切なお話でもあるので、きちんと理解するようにしてください。



 歴史の勉強をする時に大切にしなければならないのは、「歴史の時間軸」をいつも意識して学習ができているかです。

旧石器時代
縄文時代
弥生時代
古墳時代
飛鳥時代
奈良時代
平安時代
鎌倉時代
室町時代
安土桃山時代
江戸時代
明治時代
大正時代
昭和時代
平成時代

 まずは、上の時代区分を順番通りに、しかも瞬時に言えるようにしてください。厳しいことを言いますが、「これを覚えずに、歴史で点数を取ろうなんておこがましい」と思ってください。


でも覚えられない...


 そういう人は頭文字をつなげて覚えるという荒業を使ってもいいですし、Youtubeを見ると見事に歌を作っている人もいますね。ちょっとだけ紹介すると、


 このように替え歌で強引に覚えてしまってもよいと思います。面白いですね。いろいろ覚え方はあるのですから、どれかに乗っかって「歌なんか歌っていられるかよ!!」なんていう恥ずかしさを捨てて、何度も歌って覚えちゃってください。「時代区分を正確に言えない受験生」の方がよっぽど恥ずかしいですから...。


 違う替え歌を紹介すると、こちらはもう少し上級編です。




 ちなみに、上の動画の歌詞は次の通り。

縄文 弥生 古墳 飛鳥 奈良 平安 鎌倉 南北朝 室町 戦国 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成
縄文 弥生 古墳 飛鳥 奈良 平安 鎌倉 南北朝 室町 戦国 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成

卑弥呼にサンキュー(239)魏の皇帝
コックさん(593)は聖徳太子
無事故(645)の世づくり大化の改新
天皇も律令に慣れ始め(701)
なんと(710)みごとな平城京
なくよ(794)ウグイス平安京
平清盛いい胸(1167)毛
いい国(1192)つくろう鎌倉へ
人に不意打ち(1221)承久の乱
いざ都(1338)へと足利尊氏
意思を読(1404)み取る勘合貿易
イチゴよく(1549)食うザビエルさん
苺パンツ(1582)に本能(寺)さわぐ
以後刃(1588)はだめよ 刀狩
ヒーローおっさん(1603)徳川家康
外人皆無(16)鎖国(59)令だよ
いやでござ(1853)んすペリーさん
一夜越し(1854)だよ 和親条約
一夜で(18)でご破算(58)通商条約
藩とは言わない(1871)県という
いやな3%(1873)地租改正
日清ラーメン一杯食うよ(1894)
下関に一泊ご(1895)予約
遠くを睨(1902)んで日英同盟
銃くれよ(1904)と日露戦争

縄文 弥生 古墳 飛鳥 奈良 平安 鎌倉 南北朝 室町 戦国 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成
縄文 弥生 古墳 飛鳥 奈良 平安 鎌倉 南北朝 室町 戦国 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成

露と和解ひどく怒(1905)られ
行く意志(1914)あるかな一次大戦戦
苦(1939)しむ二次大戦
そろそろ行く頃(1956)国連へ

 どのように覚えてもらっても構いませんが、これは必須です。


 その後にやるべきなのは、各時代の特徴をつかむことです。


 長くなってきたので、続きは次回ということにしましょう!!


その2はこちら