中学生のための社会科講座

高校入試対策や中学校の定期試験対策をしながら、社会で起こる様々な問題をいっしょに考えましょう。また、もう一度学びなおしたい高校生、大学生または社会人の方にも楽しんでいただける内容です。


カテゴリ: 塾だより

 まずは合格されたみなさん、合格おめでとうございます。今までやってきた努力が実りましたね。受験準備の際にいろいろと考えたり悩んだりしたことは、これからの人生の糧(かて)になります。胸を張って人生を歩んでください。

 高校生活に対しては期待と不安が半分ずつだと思いますが、せっかく合格して入る学校なのですから、高校生活を恥ずかしがらずに全力投球で過ごしてください。仮にも入学してからうまくいかなくなることもあると思いますが、全力で頑張っていれば何かしらの道は拓けることがあります。全力を出し切れないなぁと思ったら、親や先生、周囲の先輩や中学時代の同級生などに愚痴ってみるのもありだと思います。あなたの人生の充実を心から祈念申し上げます。



 それから残念な結果になってしまったみなさん。何らかの形で試験当日にうまく力が発揮できなかったのでしょう。しかし、不合格になったからと言って人生が終わってしまうわけではありません。これからまだまだ人生は続きます。滑り止めで志望校とは異なる学校に通うことが決定したとしても、滑り止めで受験しようと決めたのもあなた自身のはずです。そこで全力投球したらエエやないですか。残念な結果になったとしても頑張る皆さんの様子は神様が見てますよ。大丈夫!そのまま突き進んでみてください。 

 今度の4月から新しく中学3年生になるみなさん、進級おめでとうございます。

 中学校の最高学年になり、学校の中心の立場になります。そして、部活動は多くの人が夏休み頃まで一生懸命やらなければなりません。学校の勉強もまだまだ新しいことをたくさん学習します。

 一方で、今年1年で中学校を卒業し、自分の進路を自分で考えて決定しなければなりません。中学校までは黙っていても地元の中学校に通うことができましたが、今後はそういうわけにもいきません。今までのボクの教え子たちには当然のように伝えてきましたが、当たり前に「高校へ行こう」という気は起こさないでください。自分がやりたいと考えたことが高校進学だと決断し、しかるべき試験に合格できた人だけが高校に行けるのだということを忘れないでください。入試対策の勉強というのは、部活で忙しくても学校の新しい勉強で忙しくてもやらなければならない点で過酷です。高校でやりたいことあるいはやるべきことを決めた人は最後まであきらめませんが、そうではない人はすぐに弱音を吐いてあきらめます。それは塾へ行こうが家庭教師を雇おうが同じです。塾や家庭教師の先生が代わりに勉強してくれるわけではありません。覚えなければならないことは、最後は自分で覚えなければならないのです。自分が主体的に勉強して、塾や家庭教師は利用するものです。塾や家庭教師がやってくれるのは、やるべき方向性と指針を示して、知識の要点やコツを教えてくれて、話し相手(勉強の内容の質問や進路相談など)になってくれるだけです。高いお金を出して塾や家庭教師を利用しても成績が上がらない人は、先生への依存心が強すぎるか、指針通りにやらずに適当に手を抜いているかのどちらかです。


 まずは決意が大切です。高校でやりたいことを見つけ、志望校を選定し、全力で勉強に立ち向かうことができるようにしていきましょう。

 2月の時期になれば、既に受験する高校の過去問はやり尽くした時期だと思いますが、過去問を利用して弱点を探ることで「できないことをできるようにする」最後のチャンスでもありますから(具体的方法論については以前のブログ記事「テストの点数が伸び悩んでいる人へオススメする問題演習の方法とは?」を参照のこと)、最後まであきらめずに、解いてみてよく分からないなぁとか弱点だなぁという問題は潰すようにしてみてください。


 ところで、今日の記事の本題はそういう話ではなく、公立高校の入試についてのお話です。我が仮想受験指導校の「グラシオ塾」のある岐阜県では、ボチボチ出願が始まるぞという時期になりますが、県の教育委員会のホームページは情報の宝庫ともいって過言ではないぐらい、いろいろな情報が充実しています(リンク切れが発生するかもしれませんが、一応はこちら)。出願にからめた話では、出願状況だとか倍率だとかの表が載っていますが、実は勉強するにあたっても興味深い情報が載っています。それは、過去3年分の公立高校入試問題の講評と正答率が載っているところがあります。 


 【平成27年度公立高等学校入学者選抜の結果】
http://www.pref.gifu.lg.jp/kyoiku/gakko-kyoiku/gakko-nyushi/17782/H27kekka-joho.data/H27ichiji-gakuryokukensa.pdf

【平成26年度公立高等学校入学者選抜の結果】
http://www.pref.gifu.lg.jp/kyoiku/gakko-kyoiku/gakko-nyushi/17782/H26kekka-joho.data/H26ichijisenbatsushiken.pdf

【平成25年度公立高等学校入学者選抜の結果】
http://www.pref.gifu.lg.jp/kyoiku/gakko-kyoiku/gakko-nyushi/17782/H25kekka-joho.data/H25itijisenbatusiken2.pdf


 みなさんが持っている公立高校の過去問問題集で、このようなデータがない問題集を使っている人は、ぜひこういうデータも参考に使ってみてください。

 過去問をさかのぼって、正答率が高いのに自分は間違えた問題は要注意です。さらに、過去にさかのぼっても出題実績の多い分野もやはり間違えているところは、優先順位を高くして弱点補強をすべきところです。


 このような感じでデータを上手に使って、特に「あれもこれもやらねば...」と焦っている受験生は落ち着いて勉強をしてみましょう。 



 

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